ももクロ・百田夏菜子連ドラ初主演「優しい世界が広がれば」

前向きに生きる発達障害の妻・知花役の百田夏菜子(下も)(C)東海テレビ
前向きに生きる発達障害の妻・知花役の百田夏菜子(下も)(C)東海テレビ

4人組アイドルグループ、ももいろクローバーZの百田夏菜子(27)が、6月4日スタートの土ドラ「僕の大好きな妻!」(土曜後11・40、東海テレビ・フジテレビ系)で連続ドラマに初主演。発達障害の妻を演じる。

コミック原作「僕の妻は発達障害」のドラマ化で、著者はナナトエリ・亀山聡夫妻。一組の夫婦の日常を描く優しさあふれるラブストーリーとなっている。

支え合い、優しさあふれる知花と悟の日常(C)ナナトエリ・亀山聡/新潮社
支え合い、優しさあふれる知花と悟の日常(C)ナナトエリ・亀山聡/新潮社

アパレルショップで働く知花(百田)は多動気味で忘れっぽく、物事の整理が苦手だ。漫画家アシスタントの夫・悟との新婚生活を始める中、日常に違和感を覚え、発達障害の検査を受ける。結果を受け、自分の特性と向き合おうと前向きに歩き始めるが…。

オファーを受け、自分にこなせるのか不安もあったようだが、2人が生きる世界の優しさに胸が熱くなったという。

「こんなふうに自分と相手に向き合い、認め合い、助け合い、愛し合う優しい世界がもっともっと広がればいいなと思った。同じ人はいないから。この作品がそのきっかけになれたらうれしい。どうかたくさんの人を抱きしめることができますように、そしてたくさんの人を抱きしめたくなりますように。思いを込めて知花とともに精一杯生きたい」

今の時代だからこその深い意味が込められたコメントを寄せた。

“ももクロ”のリーダーとしての人気はもちろん、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(2016年下期)、「コタローは1人暮らし」(昨年4月期、テレビ朝日系)などドラマほかでも活躍する百田。発達障害の人妻という新たな役に挑む。

単行本3巻しか発売されていない中でのドラマ化に驚いたという原作者夫妻は「誰もが弱者になりかねないコロナ禍。その中で発達障害という“見えない障害”に目を向けていただけたことがうれしかった。大人の発達障害を中心に扱うドラマは今までになかったと思う。正直なところどのように受け止められるのか、一当事者として不安もある。どうか温かい目で同じ人間だけど少し違う?ということを楽しんでごらんいただけたら。ドラマの楽しいひと時がお互いの関係に悩む人たちの摩擦を取り去り、相互理解に繋がりますように」と語った。

中頭千廣プロデューサーは「生涯独身でもいいと思っていた私だが、困難があっても好きな人と一緒に向き合い共に歩む知花と悟に憧れ“この2人を映像で見たい”と個人的な願望をそのまま原作の両先生にお伝えした」ときっかけを話し、「百田さんの持ち前の明るさと前向きなエネルギーで、この物語のテーマを一人でも多くの方々に届けられればうれしい」と大きな期待を寄せた。

(産経デジタル)

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