聖火ランナー、神奈川はももクロ、加山雄三さんら疾走

加山雄三(加藤圭祐撮影)
加山雄三(加藤圭祐撮影)

 東京五輪の聖火リレーについて神奈川県は17日、県内を走行する総勢278人の聖火ランナーのうち、県が選定した約70人を発表。アイドルグループ「ももいろクローバーZ」(ももクロ)のメンバーや歌手の加山雄三さん(82)ら県ゆかりの面々が出そろった。箱根駅伝往路ゴール地点付近(箱根町)から3日間かけて、15市町を巡る詳細なルートも公表。ケーブルカーや大型スタンドアップパドルボード(SUP)での輸送など、県内有数の観光地をくまなく巡るルートで、見所満載だ。

 県内では来年6月29日~7月1日の3日間でリレーが行われる。五輪スポンサーが選定したランナーなどを含め、計278人が23区間計約55キロを駆け抜ける。

 ■県の魅力を広くPR

 県実行委員会の推薦ランナーは17人(14人と1組)、公募ランナーは51人で、合計68人。このうち65人が決定しており、残り3人は本人の意思確認などを進めているため、後日発表するという。

 推薦ランナーには、スポーツ、音楽、芸能などといった分野から選定し、県内の魅力を広くPRできる著名人を選んだ。ももクロメンバーの佐々木彩夏さん(23)、玉井詩織さん(24)、高城れにさん(26)が3人1組で走行するほか、加山さん、プロ野球・横浜DeNAベイスターズ監督のアレックス・ラミレスさん(45)、タレントの出川哲朗さん(55)やつるの剛士さん(44)らも選ばれた。

 公募ランナーは、県民や県にゆかりのある人を選定。外国人や障害者も含めて、10~90代まで幅広い年代の公募ランナーを選び、最高齢は91歳。公募には8417人が応じ、倍率は165倍だった。

 ■ケーブルカーで移動

 黒岩祐治知事は「多様性を心がけ、ランナーは全33市町村からの選出に臨んだ。神奈川らしさがにじみ出ており、県全体で盛り上げていくことができるだろう」と話した。1人当たり約200メートル走行し、それぞれが走るルートは未定だ。

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