吉永小百合が主演を務め、10月11日(金)から全国公開される映画「最高の人生の見つけ方」のジャパンプレミアが9月3日に行われ、吉永、天海祐希、ムロツヨシももいろクローバーZ(ももクロ)、前川清、犬童一心監督が登壇した。

【写真を見る】吉永は自身初となるファンサービスを大いに楽しんだ

紫を基調とした萩模様の手描き友禅の着物に身を包んだ吉永、黒地に銀のラインが入ったロングドレスでクールにきめた天海らが登場すると、会場から大歓声が。ステージを降りて観客と触れ合うなど、吉永は自身初となるファンサービスを大いに楽しみ、天海、ムロ、ももクロらゲストのファンサービスに観客も大きな盛り上がりをみせた。

■ 天海祐希「幸せな気持ちに」

レッドカーペットイベントを終えると、吉永は「今日は会場にいらっしゃっている皆さまの熱気にあおられて、自分が自分ではないような感じがします。また、ももクロさんとご一緒させていただいて、モノノフ(ももクロのファン)としては本当に幸せな気持ちでおります」とあいさつすると、会場に集まったモモノフから大きな歓声が上がった。

続いて天海が「ここにいる素晴らしいキャストの皆さんと監督と、精いっぱいこの映画を作りました。ぜひ、たくさんの方々に楽しんでいただけたらなと思います」とあいさつ。

天海演じる“大金持ちの女社長”マ子の秘書役を演じたムロは「皆さんの声援に乗せられております! ただモノノフの皆さん、吉永さんと天海さんに対して“フゥーッ!!”って言うのは君たちだけだよ(笑)」とツッコミ。

さらに、劇中で本人役として登場したももクロは「私たち、今会えるアイドル、週末ヒロイン、ももいろクローバーZ!」と決めぜりふを披露。リーダー・百田夏菜子は「先ほど、吉永さんが“私もモノノフです”と仰っていた音源を個人的に持って帰られたらなと思っています(笑)」と語った。

そして、“大真面目な主婦”幸恵(吉永)の夫を演じた前川は「デビューしてから50年になりますが、このたびはお声掛けいただきまして、本当に幸せでございました」と感慨深げにコメント。

犬童監督は「17歳の時に映画を撮り始めたんですが、その時にまさか自分が“吉永小百合”の映画をやるとは思っていませんでした。17歳の自分に教えてあげたい気持ちでいっぱいです」と心境を吐露。

また、レッドカーペットとファンサービスの感想を聞かれた吉永は「宝塚のスターになったようでした……!!」、天海は「幸せな気持ちにさせていただきました。ありがとうございました」とそれぞれ興奮した面持ちで語った。

■ ロブ・ライナー監督からコメントも

本作は、“大真面目な主婦”と“大金持ちの女社長”、出会うはずのない二人が出会い、自分だったら絶対にやらないことも初体験することである奇跡と遭遇するという物語だが、これはハリウッド版「最高の人生の見つけ方」を原案としている。

その監督ロブ・ライナーから「二人(吉永、天海)はジャック(・ニコルソン)とモーガン(・フリーマン)が楽しんでいたのと同じくらい楽しんでもらえれば、きっといい作品になるだろうね! 女性二人の物語として、さらにそれが日本の大スターと聞いて、素晴らしい企画だと思ったよ。お互いの演技を楽しみながら作ってもらって、ジャックモーガンが造り上げたような作品にしてほしい」とのメッセージが到着した。

最後に、公開まであと1カ月少しとなった本作のテーマにちなみ、公開までに“やりたいこと”を聞かれた吉永は「これから天海さんと一緒にガンガンと日本中を回って宣伝していきたいと思います。おいしい食べ物もあるそうですから(笑)」とコメント。

そして、ゲストに観客と同じ色とりどりのペンライトが渡され、吉永、天海が「この秋は!」と声をかけると、観客からは「最高の人生の見つけ方!」とコール&レスポンスが実施され、イベントは大盛況の中、幕を閉じた。

ムロツヨシ「感謝」

続いて、吉永らはTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた舞台あいさつに登壇。

映画が観客に初お披露目されることについて、吉永は「私たちはドキドキハラハラ、お客さまがこの映画をどのように受け止めて下さるのか心配もあるんですが、たくさん笑っていただいて、人生について少し考えていただけたらなと思っております」とコメント。

また、ハリウッド版のこの映画が一番好きな洋画だったというムロは、出演のオファーを受けた時の気持ちについて「ジャックニコルソンの秘書みたいな役をやりたいと30歳の時に思ったんですが、それがかなって吉永さんや天海さんとも共演させていただいて、感謝しております」と語った。

実際に横浜アリーナで行われたライブシーンの思い出を聞かれたももクロ玉井詩織は「モノノフの皆さんには当日映画の撮影があることを伝えたのですが、素晴らしいタイミングでリアクションしてくださって、私たちのファンはどこに出しても恥ずかしくないなと思いました」とコメント。

さらに、京都や長崎五島など、日本各地を回った撮影について、特に印象に残ったロケ地やシーンについて聞かれた吉永は「撮影は大変だったんですが、五島列島の海の幸はおいしかったですね」と笑顔を見せた。

最後に、吉永が「ここにいる皆さんと夢のような撮影時間を過ごしました。皆さまに気に入っていただける映画になっていると思います。どうぞ、どうぞどうぞ、お楽しみください」とあいさつし、イベントを締めくくった。(ザテレビジョン

レッドカーペットイベントに登場した(写真前列左から)前川清、天海祐希、吉永小百合、ムロツヨシ、(後列左から)犬童一心監督、ももいろクローバーZ